取材の意義はあったのか

(日曜に想う)大事を任せ、動かす信念と言葉 編集委員・曽我豪
人にものを頼み信じて任せることがいかに大切で難しいか。
新型コロナウイルスの感染拡大を巡り安倍晋三首相も痛感したはずだ。
緊急事態宣言の際も、都道府県知事との間で、何をいつどうやって任せるか、
齟齬(そご)や混乱は明らかだった。

会食の成果はこれかい。くるしいなあ。
冒頭は自身に跳ね返ってるよう

藤原辰史・京都大学准教授(農業史・環境史)
 宮殿で犬と遊ぶ「ルイ16世」の思考は
ずっと経済成長や教育勅語精神主義に重心を置いていたため、
危機の時代に使いものにならない。
IMFに日本の5.2%のマイナス成長の予測を突きつけられ、
先が見通せず右往左往している。
それとは逆に、ルイとその取り巻きが「役に立たない」と軽視し、
「経済成長に貢献せよ」と圧力をかけてきた人文学の言葉や想像力が、
人びとの思考の糧になっていることを最近強く感じる。