決死の朗読

米ニューヨークの国連本部では26日、
ミャンマー情勢を議論する国連総会の会合が開かれた。
チョーモートゥン氏は冒頭、
「私は(アウンサンスーチー氏が率いる)国民民主連盟(NLD)を代表している」と強調。
NLD議員らによって組織された連邦議会代表委員会(CRPH)から託された声明を読み上げた。
 声明は、昨年11月の総選挙を
「自由で公正で、成功裏に行われ、我々の歴史の重要な節目」と表現。
ミャンマーは民主主義への熱意と愛着を、投票によって示した」と述べた。

 ミャンマー国軍は今月1日、
スーチー氏や大統領だったウィンミン氏らを拘束。
声明はこれを「人民の要望を完全に無視したものだ」と批判し、
「我々が、以前のようなシステム(軍政)に戻りたくないことは明々白々だ」と指摘した。
 チョーモートゥン氏は演説の終盤、ビルマ語でミャンマー市民に連帯を呼びかけた。
人さし指と中指、薬指の3本を掲げ、クーデターに抗議した。
声を震わせながら、10分強にわたる演説を終えると、各国の代表団からは拍手が送られた。

(その後の取材で、大逆罪で訴追されたことについて)
訴追についても、ショックではありましたが、
驚きではありませんでした。
大逆罪で有罪となれば死刑もありえますが、
私としては「オーケー、あなたたち国軍に感謝します」
という気持ちです。
なぜかというと、
私が国軍の側にいない、あくまでも人民の側にいるんだと、
そういうことを国軍みずから、はっきりと線引きしてくれたからです。