ドイツの美しい住宅街で足下を見ると、
こういう小さなプラークが埋めこまれている。
「ここにXX居住。オランダにXX年逃亡。XX年アウシュヴィッツ送還。XX年死亡」
同姓で、おそらく家族全員の名前が書かれている。
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@KIIWAKII from twitter
そしてそもそも、天皇は東京五輪に対して局外者ではない。
天皇は東京五輪の名誉総裁であり、
慣例に従えば、開会式で開会を宣言する立場にある。
つまり、このまま何の意思表示もしなければ、
天皇はこの呪われた大会の加担者に自動的になってしまう。
そして、言うまでもなく、五輪は政治的なイベントだ。
とりわけこの東京五輪は、安倍・菅政権による国威発揚と
権力維持の目論見に利用され、政治的に私物化されてきた。
そんな行事に加担することと、感染拡大への懸念を表明することと、
どちらが「政治的」なのか。
「憲法違反」との指摘がクリシェ(常套句)でしかないことへの無自覚は、
2016年の「おことば」の意味するところを読み取ろうとする際の
思考の怠惰がいまも引き続いていることから生じたものだ。
先の天皇にせよ、今上天皇にせよ、
自らの言動が「憲法違反」の批判を招きかねないことなど、百も承知しているであろう。
そして、このお二人は、折に触れて戦後憲法への心からのコミットメントを表明してきたのであり、
その点で、安倍に代表される自称保守派と対極にある。
あえて「憲法違反」と批判されるリスクを冒して発言したのである。
その意味は、いままでほとんど論じられてさえいない。
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ベルリンオリンピック中止を防ぐために
ヒトラーは表向きには条件を呑み、
全ての宗教と人種を平等にオリンピックに参加させると約束しました。
しかし、その約束は破られます。
「ユダヤ人を平等に扱っている」
「ユダヤ人もオリンピックに参加できる」と示そうとナチス政権は、
ユダヤ人差別から逃れるため既にイギリスに渡っていた
ドイツ系ユダヤ人の走り高跳び選手
マーガレット・ランバート(1914年~2017年)をドイツに呼び戻します。
彼女は走り高跳びドイツ記録の保持者で、
メダル獲得も夢ではない実力者でした。
なお彼女が戻った表向きの理由は「オリンピックに出場するため」
というものでしたが、後に「ドイツに戻らない場合、
ドイツに残っている家族に危害が及ぶとナチス政権に脅された」
と告白しています。
ユダヤ人の運動場使用が禁止されるなどの逆境下、
彼女は出場に向けてトレーニングを重ねました。
国会を嘘の品評会にした張本人