安倍家の生ゴミのバケツのふた

田中真紀子氏の容赦なくも的確な評によれば
「安倍家の生ゴミのバケツのふた」
として安倍前政権から引き継いだ
「臭いもの」にふたをし続けることが
「菅政権の役割」ということだ。
田中角栄元首相の娘だけに、
自民党政治を熟知していると言わざるを得ない。
(菅)首相さえもが責任感もやる気も全くない
「お客様苦情係」と化してしまった
究極の無責任体制にあるのではないか。

自前の官房長官さえ選べなかった。
加藤勝信は官僚出身だが、
安倍の父・晋太郎の側近中の側近だった加藤六月の娘婿で、
安倍晋三からすれば
次の首相候補とすることを念頭に
官房長官に据えさせたと見るべきだ。
もう一人、安倍や清和会(そして経産省、財界)が
目にかけているのが、
経済再生担当・コロナ対策担当大臣の西村康稔である。

西村も加藤同様官僚出身で、
その岳父が吹田愰という岸信介の地元山口における側近で、
吹田は岸の政界引退に際して
選挙区で後継指名を受け
国政進出を果たしたほどである。
つまりやはり姻戚・血縁を通じて
安倍・岸家の人脈だ。
岸家と言えば、安倍の弟・岸信夫もまた防衛相として入閣している。

何のことはない、
国家の私物化が安倍の下で進むはるか前から、
自民党の私物化・世襲化は
行き着くところまで行っていたのである。
菅に独自の政権基盤はなく、
短命内閣で終わるだろう。


2020年12月22日 中野 晃一

菅内閣、短命に終わるこれだけの理由 スーパー世襲政党のロジックと無責任政治体制(47NEWS) - Yahoo!ニュース

次元がことなる話で評価するとこうなる

オウム真理教麻原彰晃を担当した弁護士は、
凶悪な犯罪の容疑者であっても弁護するという倫理から。
一般の社会には
こうした専門職の倫理観が理解しにくいこともある。
「権力によく食い込んでいる。記者を離れてからも付き合っているとは見上げたものだ」という評価もある。 どのような目的があろうとも
専門職としての記者は取材において
一切の違法行為は許されないのだろうか。」
ジャーナリズム12月号

そらそうだよ。
凶悪犯であっても弁護する弁護士の倫理と、
付き合いで賭けマージャンに参加するだけの社員や、
総理との会食に参加したが、
記事を書かない記者では、
次元がことなる。のは当たり前

指摘された加担

●「ANAホテル、もう使わない」自民から恨み節 
「桜」前夜祭で首相と食い違う説明 – 毎日新聞 2020年2月18日
これは辻元清美議員がANAインターコンチネンタルホテル東京に文書で問い合わせ、
「明細書を主催者に発行しないケースはない」との回答を得て
2月17日の衆議院予算委員会で安倍首相に問いただしたことを受けた
自民党内の反応を伝えた記事だ。

自民党のベテラン議員は「もうあそこは使わないという人が多い。
軽率で、ホテルの信用に関わる。
問われたことによく考えずに答えるなどああいう対応をされてはかなわない」と主張。
野党や報道機関の質問に応じ、
首相答弁と食い違う説明をしたことへの恨み節を漏らした。

とこの記事にはある。
「恨み節」との表現もあるが、
「もうあそこは使わない」「ホテルの信用に関わる」というのは、
ホテル側にとってはかなりな圧力と感じる発言だろう。
その発言を報じながら、しかしその発言主体は「自民党のベテラン議員」とぼかされている。

記事ではこれに続いて、
”これに対し、国民民主党榛葉賀津也参院幹事長は18日の記者会見で
「信じられない発言だ。自分たちが黒だと認めているようなものじゃないか」
と指摘。
「ホテルにも失礼な話で、私は積極的に使いたい」と強調した。”
と記されているので、この「自民党のベテラン議員」の発言は
圧力発言という扱いで報じているということはわかる。

しかし、榛葉賀氏が実名であるのに対し、
自民党のベテラン議員」は匿名であるというのはアンバランスだ。
そして今、私たちは、ホテル側の文書回答が正しかったことを知っている。
明細書は実際に発行されていた。
つまり、この「自民党のベテラン議員」は、当該ホテルに、
さらには政府与党という権力者と関係する様々な主体に、
不当な圧力をかけた。
にもかかわらず、匿名であるが故に、その責を負わずに済んでいる。

そういう状況に、報道は加担してよいのか。

上西 充子教授

選挙違反で当選した場合の歳費

「当選人自身が選挙犯罪を犯した場合(について)は、
(遡及的に)当選の日から
当選の効果は生じなかったこと(になる)と解されるが、
公職選挙法上、当選無効議員の(なした)
議員活動の効力について定めた規定はない
こと(など)から、
その議員活動については有効と解するのが相当」
静岡地方裁判所(平成11(行ウ)15)

すなわち当選無効議員であっても歳費を受け取ることができるとされる。

議員活動の効力について定めた規定はない
のなら歳費支給の根拠は、
登院回数でもなく、
議員活動の成果でもなく、
発言した回数でもなく、
たとえ出席して
昼寝ばかりしている人であっても、
選挙により当選した人、この一点のみとなる。

しかし、その当選が無効であった。
やっぱり歳費は返納じゃないか。

夢の国会質疑

米国議会で良く見かける質疑

A議員官房長官1983年11月の参院文教委員会の丹羽国務大臣の答弁を読み上げてください」


官房長官「あの……申し上げましたけど、日本学術会議については、まあ、・・。」

といい始めるが遮って


A議員「私の質問をもう一度いいます。1983年11月の参院文教委員会の丹羽国務大臣の答弁を読み上げてください」


官房長官(しかたなく)「学会の方からの推薦をしていただいた者は拒否はしない。形だけの任命をしていく」(と読み上げる)


A議員「では次に2018年の文書を読み上げてください」


官房長官「推薦のとおりに任命すべき義務があるとまでは言えない」(と読み上げる)


A議員「内閣の意志はかわってますね。法解釈を秘密裏に変更したのですか」


官房長官憲法十五条には公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。とかかれています」


A議員憲法十五条の下、1983年11月参院文教委員会で丹羽国務大臣は答弁したのですね」


官房長官「(ごにゃごにゃ口ごもりなにか発言している)」

 

遮って


A議員「あなたは国会議員ですね」


官房長官「ええそうです」


A議員「論理思考能力に問題はありますか?」


官房長官「いいえまったくありません」


A議員「結論はでましたね。再度任命しなさい。議場終了(槌の音がドンとする)」

踊る無思想なりゆき派

(帝大騒動は)第1次近衛文麿内閣で、
途中から文部大臣になった陸軍大将の荒木貞夫)が、
帝国大学の総長や教授の人事に介入した事件です。
大日本帝国憲法には、天皇の権限として文武官を任免することが規定されています。 
荒木は、『教授は官吏たることを自覚せよ』と主張し、
天皇大権を持ち出して政府による人事介入を正当化しました」

古川隆久 日本大学教授


 1933年10月には外国人記者団との記者会見において、「竹槍三百万本あれば列強恐るるに足らず」と口にして座を呆然とさせた。

*

「学術会議は自主的に会員を選び、
首相が形式的に任命してきました。
ところが菅首相は、任命権を振りかざして介入してきた。
学術会議の会員を選ぶ基準は、優れた研究と業績です。
首相が任命を拒否したということは、
これ(優れた研究と業績)を否定したということになります。

古川隆久 日本大学教授

*
政府新型コロナウイルス分科会の尾身茂会長
「PCR検査の陽性率が少しずつ増加したりしている。
国民の努力だけではコントロールするのが難しい。
もう一度、ふんどしを締め直す時期だ」

定義を厳密にされると哀れな「学者」

竹中平蔵が「一人7万円くばって、
すべての社会保障制度を廃止する」
とぶち上げたのはベイシックインカムでもなんでもない。
ただの棄民政策である。
術語は厳密に使わねばならない。

内田 樹