学術会議問題ネットで署名6万筆 97歳の訴え 戦時中知る学者

学術会議任命拒否撤回ネのット署名に対する呼びかけ人、増田善信氏からのご返信

署名簿の提出には、私と井原、小寺の3人で行いました。
受領側は内閣官房総務官室の佐貝和也請願等調整官と福島弘美専門職の2人でした。
私がまず菅首相と井上科学技術担当相あての「日本学術会議会員任命に関する要請書」を読み上げました。
そのあとで、署名簿と自筆署名簿を含め佐貝調整官に渡しました。
私は最後に佐貝さんに、
「この署名は、任命拒否を撤回させるために何万もの人が必死になって集めた署名です。
それを受け取る人は、もっと責任ある人であってほしい」と要求しましたが、
まともな回答はありませんでした。
次いで、小寺さんと、井原さんがそれぞれ、
軍学共同反対連絡協議会」と「日本科学者会議」についての請願の際の不誠意な態度について告発する発言を行いました。

すると佐貝さんが、
「しかし、前もって 『こういう問題で懇談したい』という申し出があれば、
担当の責任者を出して話し合ってもいい。
たとえば学術会議問題なら、学術会議から責任者を出すこともある」
という発言をしました。
果たしてどこまで実現性があるか分かりませんが、
今後面会の申し込みなどをする際には、検討する課題ではないかと思いました。

署名簿提出を終えて内閣府の外へ出ると、
まだかなりの数の記者が残っていて、いわゆる「ぶら下がりの記者会見」が行われました。
基本的には、署名簿提出のときのやり取りについての質問と、
今後のこの運動について話しました。
署名の締め切りが過ぎてもまだかなりの人が署名をしているので、
当面は「任命拒否」を撤回するまでこの運動を続けるつもりであることを告げ、
散会となりました。

この署名運動にご参加くださった皆さん。
いよいよ今日から日本学術会議の春の総会が開かれます。
この署名運動は、「任命拒否」が起こって半年、
一般マスコミもほとんど取り上げなくなって、
国民も忘れかけてきたときに立ち上げました。
しかも、学術会議の総会を前に、「全会員参加の正常な学術会議の総会を」という訴えも、
非常にタイムリーで、皆さんのご関心に強く訴えかけることができたのではないかと思います。
さらに、予想以上に多くのマスコミが、好意的に取ら上げてくれ、
「学術会議」問題が再び話題になってきました。
この機会を逃さず、紙の署名も含めて、
皆さんのご協力を重ねてお願いします。よろしくお願いします。
増田善信  (2021・04・21)