誤った信念が実存している

歴史的自明の事実を否定する人たちとの非対話は、
生産的です。
南京大虐殺やホローコストはあったんですか、
と聞かれたら、「もちろん」と答えるしかないでしょう。
「なぜそういえるのですか」とただされれば、
「歴史の本と生き残った犠牲者たちの証言から」と答えるしかない。
果ては歴史修正主義者はこう聞いてきます。
「なぜ、犠牲者と名乗る人たちの声を信用するのですか」と。
でも、なぜ、犠牲者たちを信用せずに、歴史修正主義者を信用しなくてはならないのでしょう?


「未来への大分岐」マルクス・ガブリエル